うかべん#1

[id:satos:20070504]
行ってきました。皆さんお疲れ様でした。
講演3つの討論1つ、どれも濃い話でした。
と言うわけでレポート。
 

じかんのせつやくby所長さん

ユーザがゴーストに割り当てた少ない時間をいかに有効に使えるようにするか、というお話。
メニューに戻るを付けたり、特別なイベント/トークが起こったときに、最前面に出てきたり(\v)トレイアイコンを変えたり(\![set,trayicon])したり、ゴーストの更新確認を自動化したり(\![execute.http-get,URL],\![updatebymyself])……
これ以外にはSSPの今後の追加機能などの話。曰く「大風呂敷」だそうで。
マウスジェスチャで操作できたら便利かなぁとか、タッチパネルで触り反応は新たな世界へとか、音声認識を本体で使えるようにしようとか、USBカメラで画像認識とか。
まああったらおもしろいですよね。後半はメチャクチャ重そうですが。

どっとねっとってたべられるの?by駅長さん

.NETは伺かに応用可能であるか、というお話。
.NET栞/さおりは「制作可能、ただしラッパーDLLが手間」という感じ。
アンマネージ/マネージ混在はC++/CLIじゃないと作れない、そしてマネージの呼び出しに制約(PATHの通ったところから呼べ、ロードしたら名前が固定されるため1アプリしか読み込めない)がある。
まあ、前者は普通に独自栞作るのでも変わらない手間なので無視できますし、後者はアプリケーションドメインを使えば解決できます。
でもアプリケーションドメインなんて、C#とかやってる人でも、ちょっとWindowアプリ作ってるだけの人は分からないですよねぇ、まあ勉強すれば良いんですが。
それを乗り越えたら豊富なライブラリをつかって、デバッガを内蔵してみたり演出効果をいれてみたりはお手の物でしょう。
 
ここでふとした疑問、今までのネイティブなライブラリ(VCL/MFCなど)ではだめなのか?
MFCは使ったこと無いのでよく分かりませんが、VCLなら文字列処理は楽にできますし、その名の示すとおり視覚的なアプローチもまあできます。
でも、VCLのメモリ管理はSSPと相性が悪いという……、MFCガベージコレクション無いらしいですね。
それに視覚的なアプローチも.NET3.0の諸機能には敵わなそうですしね…
やっぱり、いまゼロからやるなら.NETなのかなぁ。

ライセンスのすすめbyさとーさん

ゴースト他関連物にライセンスを付けて、この先外に広めていく上で起こりうる問題、現在起こっている問題を回避できるようにしよう、というお話(だったと思う)。
ライセンスの意味からその根拠、必要性、適用の際の注意などで詳しく解説されていました。
ライセンスがしっかりと示されていれば、二次創作などに対し作者はひとつひとつにいちいち許可を出さなくても良いし、利用者はいちいち確認しなくてもよくなります。それに、作者と利用者の解釈違いによるいざこざも減らせる(かもしれません)。
そして、CreativeCommonsライセンス(以下CC)の紹介と適用の際の注意点について。
CCはいくつかの制限の組み合わせから、作者にとって最適なライセンスを選べるライセンスで、Emily/phase4に適用されています。
また主な栞で使われている修正BSDライセンスと、メジャーのライセンスであるGPL/LGPLが適用されたアプリをゴーストに同梱する場合にCCを適用可能かといった話もありました。
修正BSDはCCと混在可能ですが、GPL/LGPLは「改変禁止」がもろに、「表示」がFSF曰くバッティングしているそうですので、ややこしいです。
というわけで、GPL/LGPLのアプリを同梱するときは注意しましょう。
 
ところでパブリックドメインについてはふれられませんでしたが、これはどういった感じなんでしょうねぇ。
あと、NYSL、煮るなり焼くなり好きにしろライセンス。
これなら、少なくとも利用者側は、何にも気にせず自由に二次創作等ができるので良いと思うんですけどねぇ。
まあ自分のあずかり知らないところで何かされるのが嫌な方は絶対に適用できませんけどね、著作人格権以外を放棄するわけですから。

理想的なシステムについて@討論

ユーザにとっての理想、開発者にとっての理想があり、そしてそれぞれの中にもさらにいろいろな方向性が……ってあんな幅広い話まとめられません!聞き入っちゃってメモも取り忘れてましたし!
とりあえず、技術情報の集積とか、各種ツール/ライブラリのCPAN化とか、デバッグの簡便化とか、ゴースト統合開発環境とか、外へのアピールの方向性とかいろいろな話がありました。
多分これも、音声が公開されるんでしょうけど、あちこちから声が上がっていたのをちゃんと拾えているんでしょうか…

懇親会

アルコールはなしの予定でしたが、ビアホールしか開いていなかったのでそこになりました。まあ30人弱もいればねぇ。
恒例の自己紹介の時「なでしこ栞はまだか」と問われて、「まだです」と答えましたが、実際まだまだです。各イベントが関数化してあって、サクラスクリプトを返すという、トーク支援が一切ないという状況ですからねぇ。喋るだけは喋るんですが。
今回私の近くに座られた方は、智犬さん、jumeiさん、葵さん、にせねこさん、千神(リアル友人)でした。失礼をしなかったか心配です。
友人は饒舌でしたが、私は相変わらずあんまり喋れませんでした。反省。
 
こんな感じでしょうか?
次は『ネタがあれば』夏だそうですが、受験が終わっていたら参加したいですね。